破れそうな シルク ノ ハート
忘れかけた 愛 の 傷跡
OPがこの曲に変わったとき、TVA とらドラ!は本格恋愛期に入ったわけです。
あと、矢吹・長谷見両先生、本当にお疲れ様でした。
↓ハヤテ感想。
忘れかけた 愛 の 傷跡
OPがこの曲に変わったとき、TVA とらドラ!は本格恋愛期に入ったわけです。
あと、矢吹・長谷見両先生、本当にお疲れ様でした。
↓ハヤテ感想。
・外部告白

投げたボールの速さも、
渡したボールの重さも、
放ったボールの大きさも、
捨てたボールのその意味も、 雑魚ピッチャーには分からない。
受ける相手は、 それらをすべて受け止めなくてはならない。
このハヤテが、雑魚なのか本物なのかはまだ分かりませんが、今までろくにキャッチボールもしてこなかったのに、ここで剛速球を投げる、という成長を遂げたことは評価したい。
さて、比ゆばっかで自分でも何言ってるのか分からなくなってきましたが、とにかく、大きな転換が起きた、という事実は明確です。
1).ハヤテが、自分からアテネへの気持ちに自覚した。
2).ハヤテが、その気持ちをヒナギクに告げた。
あとで一つ一つ、考えていきます。

話変わって、表紙のナギ。
この光、ファンタジーですよね。
このナギは、扉絵だけの特別仕様なのか、それとも、いつかはこういう力を使うようになるのか。
とりあえず、今までの扉絵で、作中ではありえないものを探してみました。
・・・そしたら、意外なほどに無いのな。
てか、ギャグ系やファンシー系を除けばほとんど無いんだけど。
強いて言えば、5巻の「歌え竜宮城」、6巻の「Distance」、12巻の「三千院ナギの小宇宙戦争」の背景あたりが怪しいといえば怪しいけど・・・・・・。
「力」や「光」的なものなんて皆無ですね。
これを、「だから、この光を持ったナギも、いずれ本編ででてくるのさ!」と取ればいいのか、「異質な扉絵を使うことで、今回の話の異質さを表しているのですよ」と取ればいいのかはよく分かりませんが、なにか意味があるっぽいのは明確です。
転換点って感じかな?
・10年の月日と客観的悲哀
1).ハヤテが、自分からアテネへの気持ちに自覚した。
この件は喜ぶべきことなんでしょうか。
もちろん、ハヤテ目線の話で、ヒナギクの気持ちとかはとりあえず置いといて、ですが、個人的には悲しくて悲しくて仕方がない。
だって、

「違う、贖罪や謝罪だけじゃない」、と分かったその後のコマ、つまり、アテネのことが好きだ、と気づき始めた後の回想で出てくるアテネは、

全部が全部、

10年前の姿なんだから――

今まで気づいていなかったですが、10年前のアテネのことを、ハヤテは本当に好きで好きでたまらなかった。
親によって、どん底へ突き落とされたハヤテから見たアテネの姿は、美しくてまぶしくて輝かしくて、拾ってくれて助けてくれて救ってくれて、天使のようで聖母のようで、女神のようだったことでしょう。
その気持ちを、今も全然忘れていないことが分かったわけです。
ハヤテが好きなのは、10年前のアテネなのに。
ハヤテが好きなアテネは過去にしかいないのに。
また、上のコマは、ハヤテの回想。
このアテネは、最初出会ったときのハヤテの状態で一つ、さらにまったく会わないで10年という月日で一つ、と、2度にわたって美化されています。
本当に好きな相手は過去のものでも、さらにその像が何倍にも美化されていても、ハヤテがアテネを好きという事実しか、ハヤテ自身には分からない。
だから、上のコマが輝けば輝くほど、オレは悲しくなるのです。
この悲しみが、みなさんに伝わっていたら幸いです。
恋というのは、好きなことの確認。
ある時相手を好きになって、相手のことをを想うが、自分が相手のことを想う時、想っている相手は少し過去のもの。
だから、繰り返し会って、見て、話をし、自分はこの人のことが好きなんだ、と、想う相手を更新する。
そして家に帰ってまた、少し過去になった相手を想う。
この一連の行為の繰り返しが、恋、というものの一つの見方だと思います。
ハヤテは、好きな相手の確認が、更新が、できなかったわけですね。
ハヤテの「好きな想い」は、恋にすらなってなかったのです。
ああ、悲しいなぁ。
・レイプ目

自分とのディナーが憂鬱だったわけではない、と分かって安心したヒナギク。
沈黙の意味を分からず、安心して自分の気持ちを伝えようとしたヒナギク。
ハヤテから投げ捨てられた剛速球を受け止めようとして、自分の握っていたボールをこぼしてしまいました。
この辺が、ヒナギクの弱いところだろうなぁ。
自分が好きな人に、好きな人が居ることを考えなかったのか。
それを一方的に投げられると、受け止めることもできないのか。
でも、ハヤテにこう告げられることで、ヒナギクも自分の壁は見えたはず。
それを乗り越えられるかどうかは、今後の展開と、ヒナギクしだいです。
個人的には、はやく、

ハヤテを好きと認識した後でも、ハヤテにこういうことが言えるヒナギクになってほしいですね。
最近、ヒナギクのこういう態度が見れなくて、寂しくてしゃーないんですよ。
しかしまぁ、ハヤテに、「アテネのことが好き」と告げられたところで、この目になるのは大げさすぎる、という意見もあります。
ヒナギクにとって、「好き」ということはもちろん、「アテネ」の方にもひっかかるなにかがあったんじゃないか、と。
思い出すのは、「家族のことで共感することも多くて・・・」とかか。
まだ全然分からないですけどね。
その可能性も、決して低くはないことを、心にとどめておきましょう。
BSを読む限り、ヒナギクの成長はそう遠くないのかもしれませんね。
その成長を遂げた後、上のコマのような会話ができていれば、個人的に一番うれしいです。
同じような会話でも、全然意味が違うそれ。
それができれば、二人ともちゃんと進んでいます。
・他の人
さて、本日の本題。
ハヤテの中で、アテネと、その他周りの人との違いを確認するコマ、というかページですが、

お察しのとおり、ナギがいません。
順番、キャラ選出の意図などは、最後のマリア以外はよく分かりませんが、ナギが特別扱いされているのは分かりやすい事実。
これがどういうことを意味するのか。
オレは、簡単に、「他の人」のカテゴリにナギは入っていないからここにはいない、つまり、ナギはアテネと同じ方のカテゴリで認識されている、ということだと思います。
これが意味するのは、下の選択肢の二つに一つ。
1).アテネへの好意は、実はナギへのそれと同じ「主への忠誠心」で、今はそれを取り違えてるだけ。
2).実はアテネのことと同じくらいナギのことを好きになりかけているが、心を閉ざしているため、自分ではそれに気づかない。
うわ~、両方とも修羅場になる展開じゃん。
自分の仮説があってるかどうか分からないため、これ以上は何も言えないですけど・・・・・・。
そろそろ、爆弾の爆発(ナギがしている、ハヤテはナギのことが好き、という勘違いの解放)がくるかもしれません。
というわけで、第239話、「Silky Heart」の感想でした。
いつかは 私らしく スキと
キミに この気持ち ちゃんとつたえよう
でわでわ~
アデュー!
2009/09/02(水) | ハヤテ・マンガ感想 | トラックバック(13) | コメント(2)