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今の俺たちに現実逃避からの逃避からの逃避なんか必要ない。 -俺たちに翼はない感想-

エロゲだけで3つ、他も考えると7つほど感想書いてない作品が溜まってますが、あえて先にこの作品を。

まず、この作品をやってて、思い出した作品。

・AIR
「翼」なんて聞くと一発であの名言が出てきますよね。

「飛べない翼に、意味はあるんでしょうか。」
「飛べない翼にも意味はあるさ。それは(ry

二つの作品の「翼」。
全然違う概念ですが、共通部分が見えたり見えなかったり。
やっぱ見えないか。


・池袋ウエストゲートパーク(シリーズ)
隼人の周りがまさにコレ。
クソッタレな野郎のどーでもよかったりよくなかったりする物語が、熱いです。
ていうかこの原作、途中までしか読んでないので、読みたくなりましたね。


・まほらば
ネタバレですが、DID、それも五重人格といえばこの作品。
まぁ、正確には五重人格じゃないんですが。

あ、他の内容は全く関係ないですよ。


↓というわけで、内容(ネタバレ)感想。

魂。
ていうか、クリエイターたちの、「楽しませてやろう」という魂が伝わってきます。

とくに、ジャクソンと御大の気合いの入り方はスゴイですね。
もちろん、その魂は作品に宿っていました。
遊び心も多いですけどw

エンターテインメントで言えば神作、物語で言えば佳作。
はたしてその実態は・・・
                                   ・・・なんちゃって。(症候群)

ちなみにこの記事のタイトルは、京の言葉をもじって、この作品のテーマの一つにつなげてみようとしちゃったりなんかしちゃったりして。(そろそろ、ごめん。)


【シナリオ】


ホーク編


神目線(上の目線から主人公を含む全てのキャラを眺める感じ)でやることを推奨。
ていうか、主人公に感情移入しちゃうと、ものすごい心が痛いです。
そして、一筋の救いの光を放つ明日香に、本気で惚れそうになりますね、一人の人間として。

明日香ルートは、ヒロインが主人公を観察、分析し、問題を解決に導いてやろう、という今までのADVには無い、新しい感じですね。
これがすごい面白かったのは、新鮮味、ということだけでなく、このほうがヒロインが生き生きして見えるということにあります。

これからのゲームには、このスタイルがちょくちょく見えてくるんじゃないかなーと思いますね。


京ルートは、狂気とねじれ、です。

人に依存しなければ生きていけない京と、
「痛み」を知らないため人に依存することのできないタカシ。

この二人が、まるでお互いが依存し合っている様に振舞うとどうなるか、ということですね。

結果としては、ヤンデレルートの王道を行きましたけどw

ていうか、この作品を「物語」ゲームだとすると、この京ルートを入れた意味が全く分かりませんね。
この作品で、コンドル編以外で一番考察できるシナリオではありますけど。

「エンターテインメント」ゲームだとしても、
ヤンデレ好きに売り込んでやろうとしたようにしか見えねぇ・・・。

こんなのを入れるくらいなら、みんなのえーりんルートをだな・・・!


あと、このホーク編に共通することですが、クロードをオタクにしたのは面白かった。
自社ブランドのパロディをバンバンいれるとことか、ジャクソン楽しんで書いてんなー、と、こっちも楽しくなってきますね。


イーグル編


ド下ネタ。
オレは大好き。

ま、簡単に言うと王道ドタバタコメディですね。
日和子の第3作目を売り込もうとするトコとかを見ると、これだけで1本ゲームが作れそうです。

が、シナリオに関しては特筆することも無く。
基本的に、サブキャラと笑って、日和子とイチャイチャしてるだけですからね。

でも、こういうところにジャクソンの書きたい理想があるんじゃないかなぁと。

現実にだって、エロと萌えと笑いはあふれてるんだぜ!ってこと。

まぁ、残念なのは、おそらくツンデレにしたかったんであろう日和子のキャラが、いろんなトコで違うということ。
人間ってのは多面的なもので・・・とかいう理由付けも一応できますが。

可愛いんでなんでもいいです。


ファルコン編


上で言ったように、クソッタレな野郎のどーでもよかったりよくなかったりする話。
ハキダメ人たちの今しかない青春って感じですね。

上と同じく、これで1本ゲームが作れそう。


それにしても、DQN言葉が耐えられない人がいるのは分かりますが、エロゲ業界はもうちょっとこの分野に手を出すべきだと思います。

モノホンのヤーさんだったり、昔堅気の番長の出てくるゲームはちょこちょこ見るんですが、もっとガキくさくてチャラチャラしたのが見たいんですよ、オレは。

そーいう意味では、個人的にどストライクでした。

気取らないけどかっこはつける、
自分は持ってるけど人に流され、
いつも、「ここぞという時」を待っているけど、そんな時に上手くいくとは限らない。

そんな、ゆるい人たちのゆるい繋がり。

それは、簡単に途切れてしまいそうだけど、オレが繋いでいてやるよ。
もし途切れてしまっても、別れは何かの出会いだから。   ・・・なんちゃって。


全然鳴の話をしてないみたいですが、鳴も同じ仲間なんですよね。
パルさん、コーダイン、フェニックス兄さんやハマヨリさんの他にも、学校の友達たちとも馴れ合いながら、青春を謳歌する鳴は、なんの文句も無く、「俺たちの一員」です。

それにしても隼人と鳴のかけあいは最高だった。


ガルーダ パート:共通ルート4章


マジキチ。
いや、やっぱやめるな。

まぁ、ドン引くのが当たり前の部分なんですが、見てると愛着がわいてきます。

それはガルーダが、「怒り」ではなく、人間ならいつも抱いている「歪み」や「矛盾」を担当する人格だからかなぁ、と思うわけです。

それに、キチガイ文章にもネタを忍ばせてくるジャクソン。
「キチガイも、引かずにいっしょに楽しめ」と言ってる気がしますね。

この人のENDのあるルートも見てみたかったですけど、攻略対象が居ないなぁw


コンドル編①:共通ルート5章


ヨージはなぁ・・・。
エロガキだからなぁ・・・。

おそらく、「弱さ」を担当する人格ですが。

・・・ごめん、もう言うこと無いわ。


コンドル編②:合体、そして小鳩ルート


「始まったな、俺」

というわけで、いままで人格一人一人の幸せを手に入れたので、
今度は、DID患者が、普通の、ありふれた幸せを手に入れようとする話。

そのためには、DIDになって原因が必要不可欠で――

――というものなんですが、実際、重要なのは日常パートです。

ていうか、ここのシナリオ薄すぎるますから。
DIDになった理由と、直す理由をこじつけただけなんで。

五神合体ハネダイガーと、今までのキャラオールスターでのかけあいは、エロゲの最終章とは思えないほど笑えますね。

その会話の中に、この作品のシナリオすべてを、いい意味でネタにしてしまうワードを見つけたら、もっと笑えるかもしれませんよ・・・?

【テーマ】


とにかく、プレイヤーを楽しませる。
もちろん、ゲームをしているときも、し終わった後も。

それ以外に、この作品に気取ったテーマなんてありません。

ある時は、引きこもることより現実に楽しみがあることを教え、
ある時は、独りで強がるより、人とのつながりに楽しみがあることを教え、
ある時は、失っていたものを取り戻すことや、新しいものを手に入れることの楽しさを教える。

かっこいいです。


【絵】


さすがNavel、きれいかつ、上手い配置のCGですね。
問題は、顔が同じということだけですが、それはもういつものことなんでw

【音楽】


これは文句なし。
アッチョリケのBGMにしても、御大の作詞にしても、この作品のイメージを上手く膨らませてくれます。
特に、Sky Sanctuary最高。

【Movie】


ごめん、神と言わせて。

1つめのアニメーションムービーでも、かなりスゴいと思ったのに、静止画と3Dを使った2つ目のムービーが用意されてるとは・・・。

それもレベルたけー!

まぁ、欲を言えば、どうにかして笑えるところを入れて欲しかったですけどね。


【声優】


ムダに豪華。
そしてアホみたいに完璧な演技です。

まず、カケルくんこと日野ちゃまですが。
ヤバイ、今まででも好きだったのに、もっと惚れましたね。

サイトのイメージが濃かったけど、あそこまでぶっ壊れることができるとは・・・。


そして、ルーことゴットゥーザ様。

滑舌がすごすぎます。
よくあそこまで舌が回りますよね。

それがHシーンでも発揮されるので素晴らしいです。

その他にも、LRのデブに本物のラッパーを呼んできたりとか、気合いの入り方が異常でした。

【システム】


完璧。
何一つ気に障ることが無いです。

特に、シーンスキップ機能と、文章を送ったときにセリフの声を中断するかしないかを選べる機能は、すべてのゲームにつけて欲しいです。


【Hシーンと萌え】


どーせ、エロと萌えが薄いんだろ?と言いたいのはわかる。
でもやってみれば、そんなことは無いと分かるはず。

Hシーンについては、上で述べた声優さんの名演技と、ジャクソンの趣味全開のマニアックなプレイ、そして御大が楽しんで描いたのがよくわかるCGと、回数の少なさを補うには十分だと思います。

特に、ケータイ見ながらって、今までAV含めて始めて見たよ。

萌えについては、最近の「ムリヤリ与えられる萌え」は限りなく少ない。
しかし、昔ながらの「自分で探し出す萌え」については、宝庫といっていいと思いますね。



 というわけで、「俺たちに翼はない」の感想でした。
ホント、果てしなく大きく描かれた世界観の中で、生き生きと動き回るキャラたちには、スゴく楽しませてもらいました。
人を選ぶとよく言われてますが、オレはそれほどでもないと思うので、一度は触れてみることをオススメします。


あー、この空は素晴らしい。

2009/03/23(月) | ゲーム感想 | トラックバック(0) | コメント(2)

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おかたくや!

『Re: No title』

鳴のマネすんじゃねーよ。てめ。
キモチわりーだろブッコロすぞコノヤロウ。

2009/03/27(金) 12:08:15 | URL | [ 編集]

ぽむぽむ

『No title』

そうですねー 貸してもらったゲームで初めてほしーと想っちゃったりしましたねー

2009/03/23(月) 22:14:12 | URL | [ 編集]

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