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ハヤテのごとく!第239話「Silky Heart」感想

破れそうな シルク ノ ハート

忘れかけた 愛 の 傷跡


OPがこの曲に変わったとき、TVA とらドラ!は本格恋愛期に入ったわけです。


あと、矢吹・長谷見両先生、本当にお疲れ様でした。

↓ハヤテ感想。

 
・外部告白


239-01.jpg

投げたボールの速さも、
渡したボールの重さも、
放ったボールの大きさも、
捨てたボールのその意味も、  雑魚ピッチャーには分からない。

受ける相手は、  それらをすべて受け止めなくてはならない。

このハヤテが、雑魚なのか本物なのかはまだ分かりませんが、今までろくにキャッチボールもしてこなかったのに、ここで剛速球を投げる、という成長を遂げたことは評価したい。


さて、比ゆばっかで自分でも何言ってるのか分からなくなってきましたが、とにかく、大きな転換が起きた、という事実は明確です。

1).ハヤテが、自分からアテネへの気持ちに自覚した。

2).ハヤテが、その気持ちをヒナギクに告げた。

あとで一つ一つ、考えていきます。



239-02.jpg

話変わって、表紙のナギ。
この光、ファンタジーですよね。

このナギは、扉絵だけの特別仕様なのか、それとも、いつかはこういう力を使うようになるのか。

とりあえず、今までの扉絵で、作中ではありえないものを探してみました。

・・・そしたら、意外なほどに無いのな。

てか、ギャグ系やファンシー系を除けばほとんど無いんだけど。

強いて言えば、5巻の「歌え竜宮城」、6巻の「Distance」、12巻の「三千院ナギの小宇宙戦争」の背景あたりが怪しいといえば怪しいけど・・・・・・。

「力」や「光」的なものなんて皆無ですね。

これを、「だから、この光を持ったナギも、いずれ本編ででてくるのさ!」と取ればいいのか、「異質な扉絵を使うことで、今回の話の異質さを表しているのですよ」と取ればいいのかはよく分かりませんが、なにか意味があるっぽいのは明確です。

転換点って感じかな?


・10年の月日と客観的悲哀

1).ハヤテが、自分からアテネへの気持ちに自覚した。

この件は喜ぶべきことなんでしょうか。

もちろん、ハヤテ目線の話で、ヒナギクの気持ちとかはとりあえず置いといて、ですが、個人的には悲しくて悲しくて仕方がない。

だって、
239-03.jpg

「違う、贖罪や謝罪だけじゃない」、と分かったその後のコマ、つまり、アテネのことが好きだ、と気づき始めた後の回想で出てくるアテネは、

239-04.jpg

全部が全部、

239-05.jpg

10年前の姿なんだから――



239-06.jpg

今まで気づいていなかったですが、10年前のアテネのことを、ハヤテは本当に好きで好きでたまらなかった。

親によって、どん底へ突き落とされたハヤテから見たアテネの姿は、美しくてまぶしくて輝かしくて、拾ってくれて助けてくれて救ってくれて、天使のようで聖母のようで、女神のようだったことでしょう。

その気持ちを、今も全然忘れていないことが分かったわけです。

ハヤテが好きなのは、10年前のアテネなのに。

ハヤテが好きなアテネは過去にしかいないのに。


また、上のコマは、ハヤテの回想。

このアテネは、最初出会ったときのハヤテの状態で一つ、さらにまったく会わないで10年という月日で一つ、と、2度にわたって美化されています。

本当に好きな相手は過去のものでも、さらにその像が何倍にも美化されていても、ハヤテがアテネを好きという事実しか、ハヤテ自身には分からない。

だから、上のコマが輝けば輝くほど、オレは悲しくなるのです。

この悲しみが、みなさんに伝わっていたら幸いです。


恋というのは、好きなことの確認。

ある時相手を好きになって、相手のことをを想うが、自分が相手のことを想う時、想っている相手は少し過去のもの。
だから、繰り返し会って、見て、話をし、自分はこの人のことが好きなんだ、と、想う相手を更新する。
そして家に帰ってまた、少し過去になった相手を想う。

この一連の行為の繰り返しが、恋、というものの一つの見方だと思います。

ハヤテは、好きな相手の確認が、更新が、できなかったわけですね。

ハヤテの「好きな想い」は、恋にすらなってなかったのです。


ああ、悲しいなぁ。


・レイプ目

239-07.jpg

自分とのディナーが憂鬱だったわけではない、と分かって安心したヒナギク。

沈黙の意味を分からず、安心して自分の気持ちを伝えようとしたヒナギク。


ハヤテから投げ捨てられた剛速球を受け止めようとして、自分の握っていたボールをこぼしてしまいました。

この辺が、ヒナギクの弱いところだろうなぁ。

自分が好きな人に、好きな人が居ることを考えなかったのか。
それを一方的に投げられると、受け止めることもできないのか。

でも、ハヤテにこう告げられることで、ヒナギクも自分の壁は見えたはず。
それを乗り越えられるかどうかは、今後の展開と、ヒナギクしだいです。

個人的には、はやく、

239-ex.jpg

ハヤテを好きと認識した後でも、ハヤテにこういうことが言えるヒナギクになってほしいですね。

最近、ヒナギクのこういう態度が見れなくて、寂しくてしゃーないんですよ。


しかしまぁ、ハヤテに、「アテネのことが好き」と告げられたところで、この目になるのは大げさすぎる、という意見もあります。

ヒナギクにとって、「好き」ということはもちろん、「アテネ」の方にもひっかかるなにかがあったんじゃないか、と。

思い出すのは、「家族のことで共感することも多くて・・・」とかか。

まだ全然分からないですけどね。
その可能性も、決して低くはないことを、心にとどめておきましょう。


BSを読む限り、ヒナギクの成長はそう遠くないのかもしれませんね。
その成長を遂げた後、上のコマのような会話ができていれば、個人的に一番うれしいです。

同じような会話でも、全然意味が違うそれ。
それができれば、二人ともちゃんと進んでいます。


・他の人


さて、本日の本題。

ハヤテの中で、アテネと、その他周りの人との違いを確認するコマ、というかページですが、239-08.jpg

お察しのとおり、ナギがいません。

順番、キャラ選出の意図などは、最後のマリア以外はよく分かりませんが、ナギが特別扱いされているのは分かりやすい事実。

これがどういうことを意味するのか。

オレは、簡単に、「他の人」のカテゴリにナギは入っていないからここにはいない、つまり、ナギはアテネと同じ方のカテゴリで認識されている、ということだと思います。

これが意味するのは、下の選択肢の二つに一つ。


1).アテネへの好意は、実はナギへのそれと同じ「主への忠誠心」で、今はそれを取り違えてるだけ。

2).実はアテネのことと同じくらいナギのことを好きになりかけているが、心を閉ざしているため、自分ではそれに気づかない。


うわ~、両方とも修羅場になる展開じゃん。

自分の仮説があってるかどうか分からないため、これ以上は何も言えないですけど・・・・・・。


そろそろ、爆弾の爆発(ナギがしている、ハヤテはナギのことが好き、という勘違いの解放)がくるかもしれません。


というわけで、第239話、「Silky Heart」の感想でした。


いつかは 私らしく スキと
キミに この気持ち ちゃんとつたえよう


でわでわ~
アデュー!

2009/09/02(水) | ハヤテ・マンガ感想 | トラックバック(13) | コメント(2)

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おかたくや!

『Re: インデペンデンス・ディ』

>>My SunShine さん
My SunShine さんのコメントを読んでいると、いつも興奮してしまうんですが、今回は格別ですね。
切り札と言うだけの事はある・・・!

>ナギ達に自分の生きる意味を「依存」していたハヤテ
これは、オレも考えたことがあります。
ハヤテは、ナギに拾われなかったら、また、今でもナギに捨てられたら、本当に死ぬ、と分かっているんでしょう。
それが、伊澄へ売られたときのアレであり、シスターに王玉を取られたときのアレですよね。

でも、これが独立に繋がりそうなのはわかりますが、ハヤテに完全な独立など来るんでしょうか。
また、その時の、アテネ、ナギとの関係は・・・?

執事が、主と依存しあうのは当たり前ですからねぇ。

>ハヤテは10年前の自分に戻ろうと考えたのではないですか
ぶっちゃけ、そのとおりです。
でも、だから、ハヤテが好きなのは10年前のアテネなんです。

ハヤテが好きなのは10年前のアテネだから、あのときと同じように、アテネを自分が幸せにしようと思っている、また、それが正しいとも思っている。
今のアテネのことなんて、一瞬会っただけで、何も知らないのに。

これを頼もしいと思うか、悲しいと思うか、それは人によるんでしょうね。

>それは多分、今の時点で一番ハヤテと心が近しい場所にいたゆえではなかろうか。
なるほど、わかります。
あまりその辺のことについて考えてないんで、あまり大きなことは言えませんが、心が近しい、っていうのは、似てる、って意味ですよね?

この二人は今の心の状態が、違うようでかなり似ていますからね。


>大丈夫、ヒナギクも到底こんな所で折れたりするような子ではありません。
えらそうな口調になりますが、当たり前ですね。
ヒナギクが好きな人たちは、みんなそこが分かっているからこそ、応援するんだと思いますよ。


では。

2009/09/06(日) 13:46:29 | URL | [ 編集]

My SunShine

『インデペンデンス・ディ』

 どうもです。さて、ならここで大きく1手指すとするか。


 ハヤテのこの台詞が意味するもの、これは、ハヤテにとっての「独立」への第一歩につながると自分は考察してます。ナギとであったクリスマス以来、ナギ達に自分の生きる意味を「依存」していたハヤテにとっての。
 ハヤテにとってナギ達が大切なのは言うまでもない真実。でも同時にハヤテはナギ達に自分の生きている意味を「依存」しているきらいがあるんです。ヒナ祭り祭りの日のナギが言い放った言葉、「ハヤテはなあ、身も心も私のものなのだ!」これは言い放ったナギの思惑とは全く違う意味で真実だたんです。
 ハヤテがナギの身に何かあることを恐れるのは、王玉を奪われることを恐れるのは。それは、「ナギの執事」でい続けなければこの世に生きていていい理由がなくなってしまうからではないだろうか。自分が生きる意味を見失ってしまうからではないだろうか。
 もしナギが死んでしまったら?王玉を奪われることによってナギの執事を辞めることになったら?それが怖くてハヤテは自分を投げ出すように働き続けているのではなかろうか。
 もし下田の宇宙船の件で、ナギがあのまま行方不明になってしまっていたら、ハヤテはナギを助けに行こうとかする以前に…自我を保っていられたろうか、生きていられたろうか。



 しかしハヤテ。その思いを口にするからには、つまりお前はこの子達の想いから離れても生きていけるということなんだな?アテネを想うということは、ナギやヒナギクをはじめとした、ハヤテに強い好意を持つ少女たちの想いを遠ざける事になるかもしれない。…つまり、ナギたちの想いがなくても、ナギたちから本当に嫌われたり離れたりすることになっても、「彼女の事が好きだ」という想いを生きる理由にして進んでいけるようになるということなんだな?
 そうなることはいつか必要だった。自分の生きている意味を他人に頼ることなく、自分で作り出せるようにならなくてはならなかった。そうでなくては一人前、本当の意味での「二人で指輪をはめる事のできる」大人にはなれないから。そうでなければアテネのみならず、ヒナギクとも、西沢歩とも、ナギとも、相手が誰であろうと、本当の意味で愛し合うことがはじまらないから。

 まだはっきりと心が定まっているわけでもないかもしれませんが、正直ハヤテを侮っていました。この物語を自分の中で全体的に考えて、このタイミングでこれは…弱いんじゃないか?とか思ってましたから。「アテネと出会うのもまだ早い」などの展開予想もこれが起因です。


>「ハヤテが好きなのは10年前のアテネ」…自分はちょっと引っかかります、いや、10年前のアテネを求めるというよりは、ハヤテは10年前の自分に戻ろうと考えたのではないですか?アテネを本当の意味で幸せにしようと、囚われのアテネを城から出そうと決意した時の自分に戻りたいと考えたのではないでしょうか?そうであれば寧ろ頼もしいとも考えられますが。
 自分はそんな幼少ハヤテのファンだったのだとこのコメント書いていて気付きました。そして自分の「持ち歌」も幼少ハヤテに宛てたものだったわけです。…HN変更はもうちょっと延ばします。アテネ編終了までには、多分。もっとドラマチックに紹介したいんです。



 ハヤテのこの決意を聞かされることになってしまったヒナギク。それは多分、今の時点で一番ハヤテと心が近しい場所にいたゆえではなかろうか。
 大丈夫、ヒナギクも到底こんな所で折れたりするような子ではありません。他人やハヤテに生きる意味を依存してなどいない、「姉や両親や友達や、皆が大好きだから」という自分の生きる意味・根本を自分で作り出して生きている一人前の人間です。真に人を愛し人に愛される資格がある。だから、この子は大丈夫。
 


………





 ヒナギクゥゥゥゥゥ!ぐわんば、れえええええっ!どんなときでも、何が起きても、ヒナギクは強い子だぁぁぁっ!

 その想いが彼女の心の内にあり続けるなら、輝き続けるならば。

 …本気出してみました。これは自分のネタ帳の中でも切り札と呼べるものでした。今までもこれからも、自分はこの考えを一つの軸としてこの漫画の考察を書いていくこととなるわけです。場合によってはこの理屈の続きを次回も書きます。

 上手くかけてるかな…まだまだ推敲せにゃならんかな…。

2009/09/05(土) 08:51:18 | URL | [ 編集]

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